【クレマチス育成の失敗と改善】ガーデニングの記録
我が家は約9㎡ベランダのある賃貸です。
ベランダにしては、少しひろめかなと思いますが、今や約300鉢がひしめき合う状態に。
園芸のために広いベランダに引っ越したつもりはなく、
引っ越し当初は「いつか引っ越すときに荷物になるから植物は1つの棚におさめておこう。
園芸にはそんなに興味ないし。」なんて思っていました。
あれから4年。すっかりベランダガーデニングを楽しんでいます(笑)
さて、今回は私が大好きな植物のひとつ「クレマチス」。
初心者ならではの?育成の失敗と改善についてのおはなしです。
はじめてのクレマチス ‘マダム テルヨ‘
初めて迎えた品種はマダム テルヨ C. ‘Madame Teruyo’という、
ピンクとうす黄緑色のグラデーションが美しいつぼ型の花を咲かせる品種でした。
マダム テルヨ(2023年5月撮影)
上品なグラデーションがかわいらしいですよね!
なぜマダム テルヨだったのか、購入のきっかけについてはぜひこちらをご覧ください
⇒【ガーデニングのきっかけはクレマチス!】クレマチスの魅力)
元気がなくなっていくクレマチス
さて、上のマダム テルヨの写真はナーセリーさんから購入し、1年が経った株です。
何せ初心者の私。植物を育てたことはあるものの、なんというか、
植物はほったらかしでも育つという考えがありましたので、
手をかけ目をかけ美しく仕立て上げるという発想に至らなかったんですよね…
ですから、購入の年にスリット鉢に植え替えただけ、
土の配合(赤玉1:花と野菜の土4)、参考本も買わず肥料も与えず、何となく1年が経ったのがこの写真。
恥ずかしいのでアップで切り取っていますが、結果、この年は2輪しか咲きませんでした。
誘因はできておらずつるは暴れまわり、葉ばかりが大きく目立つことに…
元気がないおかしいな?と不安になり(4,000円もしましたから、
何もせず枯らすわけにはいかないという気持ちが強かった)、
参考本を買い、ひとまずこの年の冬に植え替えをしようと決意。
鉢から出すと、1年前はとっても白くて太くて艶やかだった根が、やせてボロボロに。
茶色くベビースターのように枯れてしまったところも目立ちました。
これはいかん!!となんて可哀そうなことをしたんだろうと反省しました。
参考書を購入
参考書はクレマチス研究の第一人者である金子明人先生の本を購入しました。
すると、クレマチスは『肥料』『太陽』『水』が大好き と記載があるではないですか。
どれもクリアできていない…
振り替えれば、ちょっと広いベランダだからとあれもこれも植物を増やした結果、
ベランダ内の空気の対流性が落ち、熱がこもりやすい環境であったことや
風と日光が十分に当たる場所が、ベランダの中でもごく一部しかないことに気が付きました。
また、梅雨の時期は特に、じめっとした環境でなめくじに葉を食われてしまったことや、
真夏の日差しで何度も水切れをおこしてしまったこと、
肥料は1年で3回ほどしかあげていないなど、いくつもいくつも反省点が見えてきました。
土の改良と肥料
そこで、2024年の2月、まずは土の水はけをよくするために
赤玉土、腐葉土、軽石、元肥としてマグアンプを混ぜこんだ土へ植え替えを行いました。
さらに、寒肥として牛糞堆肥を投入(油粕やぼかしの方がよかったのかなあと思ったり)しました。
誘因は、つるがやわらかく細かく多いマダム テルヨにあわせて、3段ある行燈支柱を設置。
そして、我が家のベランダで2番目に日当たりと風通しのよい場所(軒下)へ移動。
(一番よいところは宿根草と多肉が占領しており断念。)
軒下でなくともよいとは思いますが、我が家では軒下以外はじめっとほぼ日陰となってしまうことや、
冬の雨にさらしたくなかったので軒下側へ移動しました。
できることはやりました。あとは祈る気持ちで…
復活の兆し
新枝咲きであるマダム テルヨは、地中から新しい芽が出ます。
3月上旬ごろ、ついに新芽の頭が見えるようになりました。
3月中旬が近づくにつれ、新芽が4つあることに気が付きました!これは、初めてのこと。
いつも2つ程度でしたから。これは復活の兆しかとドキドキ。
(2024年3月中旬撮影)
4月になると、本格的につるが伸び始め、ぐんぐん成長!茎も太い!
(2024年4月上旬撮影)
葉の様子が、少し波打っていてハリが足りないような気もしますが、
全体的によい感じで成長してくれているように思います。
さらに嬉しいことが…
(2024年4月上旬撮影)
蕾がたくさんついている!
一節から1~3個、全部で10個以上確認できました。
まるで重ね合わせた手のひらの中に、丸い蕾(命)が宿っているようですね。わくわく。
基本事項をクリア
成長の様子を見るに、ひとまず「根を復活させる」「日当たりと風通し」の課題は
クリアできたのではないでしょうか。
また、支柱を3段にしたので、まだまだつるを誘因する余地はあります。
「計画的な誘因」もクリア。存分に伸びてね。
あとの成長を見守る
マダム テルヨは秋にも咲く四季咲き性。
春の肥料に剪定、夏の水やりと、今後の管理で変わってくるのでまだまだ安心はできませんが
正直ほっとしましたー。
何といっても頑張ってくれたのはこの子なんですけれども。
丈夫な品種とは聞いていましたが、初心者にはありがたい!
次なる課題
さて、次なる課題としては、4つ芽がでたうち、1つは成長しませんでした。理由は何だったのか。植え替えた時の根のダメージが現れたのでしょうか。それとも、メンテナンス中に手が強めに触れてしまったのが原因だったのか?
ともかく、ストレスを与えないような環境を目指してメンテナンスを頑張ることには違いない。
今年の花が咲いたらその様子もアップします!とてもかわいらしいので、ぜひご覧いただければ嬉しいです。
さてさて、恥ずかしながらこんな失敗談もたくさんあります。
大事な植物を枯らさないように、元気に育てられるように、
もっと勉強と実践を積まなきゃと心に決めた出来事でした。
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