【300鉢どこに置く?!ベランダの適材適所】ガーデニングの記録
我が家のベランダの紹介
↓2024年4月現在の様子がこちら。
我が家は賃貸アパートで、約9㎡のベランダです。
4月に入り芽吹きを迎える植物が増え、ベランダは日に日にジャングル化してきました。
ポット苗を含めると300鉢以上があり、一層置き場が足りなくなってきたこの頃。
※秋に庭付きの家へ引っ越しの予定(願望)なので、ひとまず半年もたせるぞ!という思いです
ベランダのデメリットとメリット
私が約3年ほどベランダ園芸を続けてきた中の実感として
「日当たり」「風通し」「高温」「限られたスペース」に悩まされてきました。
枯らした植物も数知れず。
どのベランダにおいても、この3つの対策と工夫がポイントだと感じています。
デメリット
我が家は1階に位置するためベランダを目隠しのシェードで覆っており、
風の弱い日は風通しが悪いです。
ということは、病害虫の発生リスクのほか、土が乾かずに根腐れのリスクが高まります。
充分な日当たりを確保することも難しいです。
また、我が家のベランダはコンクリート。コンクリートの地面は梅雨の湿気がたまり、夏場は高温になります。
さらに、300鉢の水やりは、じょうろ(4ℓ)でキッチンとの往復を15回以上しなければなりません。
夏場は1日2回の水やりでは追い付かないとなると、非効率すぎますよね。
それに重いじょうろを持ち上げて何回も水やりするのも大変です。
また、庭と違い面積を増やしたくても増やせないのがベランダ。
あの手この手で植物を置くスペースを確保するのに苦労します。
一般的な住宅のベランダのつくりとして、同じような悩みを持つ方は多いのではないかな?と思います。
メリット
我が家はどんどん増える植物に追われ、面では足りなくなってきました。
そこで、縦空間を増殖するために棚をいくつか買いました。
すると、日当たりと風通しをこれまでよりも確保することができました。
棚を置いて高さが出たことで洗濯物を外干しすることができなくなり部屋干しへ変えたところ、
かえって花粉や黄砂などの汚れの付着もないですし、紫外線の劣化からも守れます。
また、洗濯物が外の目に触れることを気にして干さなくてもよくなりました。
電気代は少々かかりますが、かえってよかったかと思っています。
我が家のベランダ分析
ベランダ内の場所が変わると、同じ植物でも育ち方に微妙な違いが出てくることがわかります。
つまり、一見同じような空間でも日当たりや風通しに微妙な違いがあるということです。
我が家の場合ですと、
●軒下側&アパートの通路側で壁のある方は、風がよく通る
●端っこは水やりが行き届かないことが多々あり(それは私がズボラだから)
●ベランダの上方ほど風が通り、日当たりもよく鉢が乾きやすい
●排水桝の付近は湿気がこもりやすく、鉢や土に苔が生える傾向にある
季節によって状況は変わりますので一概には言えませんが、
違いを把握したうえで、その場所に合う、あるいは耐えうる性質の植物を配置することが大切です。
ベランダの適材適所とは
少し補足させていただきますと、適材適所は家によって変わってきます。
日当たりや風通し、雨の当たり方、何階にあるのか、温暖な地域か、冷涼な地域かなどなど、
様々な要素が組み合わさることで変化します。
結局のところは、その植物に合う置き場所(適材適所)を考えて季節ごとにいろいろと試してあげること
だと思います。
その中でも、適材適所を判断する3ポイントがこちら☟🌸
軒があるメリットは、雨にあたりにくいこと。
長雨に弱い植物や、休眠時など水やりをコントロールしたい植物を配置すると管理がしやすいです。
デメリットは、吹き込んでくる雨で土の表面が湿っていると、うっかり水やりのタイミングを逃し
気が付いたら植物が水切れを起こして萎れていることがあるかもしれません。
(私よくやります…)
表面が濡れていても、土の中までしっかり水が入っているか確認するのがポイントです。
我が家のようなコンクリートは、湿気がたまりやすいことや
直射日光を受けて地際が高温になるデメリットがあります。
メリットは、土や落ち葉などの掃除がしやすく、ダンゴムシやムカデなどの虫を発見しやすいです(笑)
そのほかの床材として、タイル材や木材、アルミ材など様々な材質があるかと思います。
いずれの材質も、地面付近の風通しや熱気のたまり具合を確認し、
できるだけ床材から離して植物を設置してあげることがポイント。
風通しがよくなり掃除がしやすくなることで、病害虫の発生リスクをおさえることができます。
さらに、地面よりも高い位置に鉢があればメンテナンスもしやすいですよね。
鉢を地面に直接置くのは、泥の跳ね返りによる病原菌発生のリスクや害虫の進入、
通気性の低下による根腐れの発生など、様々なリスクがともないます。
どのようなベランダの素材でも、例えば、100均で買えるプランター置きも良いですし、
木の板やレンガ、石などを一枚挟むだけでも随分と対策になりますので、お試しください◎
夏はクーラー、冬は暖房でエアコンを使用すると、室外機から四六時中強めの風が出ています。
常時吹くこの風に植物を当ててしまうと、風による極度の乾燥や温風などの影響により
植物が傷んだり枯れてしまう原因となります。
まずは、風のない日に室外機の風が強く当たる場所と、
風が吹くときに室外機の風が強く当たる場所を確認してください。
そして、風が強く当たる場所には植物を置かないことが大切です。
我が家は資材を入れたコンテナを置いています。現時点ではエアコンを使用していないので
植物もエアコン周りに寄せ気味ですが(汗)
ベランダの活用方法
高さがあると、植物にも人間にも優しい環境がつくれるような気がしませんか?
高さを出すには、棚などの既製品を使用するのが一番手っ取り早いです。
もちろんDIYで好みの棚を作るのも楽しいですね♪
また、洗濯物を室内干しにするのであれば、物干し竿を活用してハンギングを楽しめます。
具体的なベランダの活用方法とポイントがこちら☟🌸
・屋外での使用OKなもの
→軒下はともかく、基本的に雨ざらしになるためサビが発生しやすいです。これら劣化の耐久性を確認しましょう
・棚と棚の間の高さ
→思いのほか、育ってきたら棚の天井に植物が当たってしまうことがあるかもしれません。
植物の成長後の高さを想定して余裕をもった棚を選ぶと◎です
・色や素材
→好みのイメージに合わせた色を選びましょう。白は明るい雰囲気になり、茶色はナチュラルな雰囲気に。
黒はかっこいい雰囲気に。また、スチール製は耐性が強い分お値段もお高め。木材は雰囲気が出ますが
湿気などで劣化が早いかもしれません。ただし、ペンキで色を塗ったりオリジナリティを出すことも
しやすいですよね。
・脚に高さ調節ねじがあるか
→意外と盲点ではありますが、ベランダは排水のためゆるく勾配がついていることがほとんどかと思います。
いざ棚を設置するとがたついたりしますので、脚に調整のアジャスターなどがあるタイプの棚が安心です
こちら、棚と棚に厚手の木材の板をかけて、簡易的な置き場所をつくっています。
下の広い空間には室外機の風があたるデッドゾーンですが、木材から上のスペースは風があたらないので
このように手軽に有効活用するのもおすすめです。
我が家は室内干しにしているので、物干し竿にハンギングしたりしてスペースを活用しています。
洗濯ものがよく乾くのと同じで、日当たりや風通しがとても良いのでおすすめです。
台風など強風の際は素早く下せるように、作業のしやすい場所に吊るすことをおすすめします。
具体的な植物と置き場所
さて、実際にどんな場所にどんな植物が適しているのか?
我が家の場合について、ベランダを8つに分類したゾーンごとにご紹介します!(全て2024年4月撮影)
◇日当たりも風通しもピカイチ「軒下の上段」
日当たりと風通しが一番よいので、クレマチスの中でも乾燥を好むアトラゲネ系をメインに配置しています。
エキナセアやスカビオサなどの宿根草やホップクローバー、多肉植物などもこのあたり。
棚に100均で購入したラックを縛り付けて置き場所を広げましたが、
まだまだ葉が広がるでしょうから、少し窮屈になりそうな予感…
余談ですが、我が家にはつる性植物の女王と言われるクレマチスを何品種か育てています。
最近は母の日の贈り物として、4~5月ごろ園芸店にたくさん並んでいるお花でもあり
とても人気のある植物なんです。(かわいいですよー!)
花型や色がたくさんあって、バラとのコラボレーションにも最適と言われているお花です。
クレマチスに興味がある方は、ぜひこちらもあわせてご覧ください
・【我が家のレマチスのご紹介】単体も組み合わせも楽しめる植物✨
◇日当たりと風通しもほどよい「軒下の上段」
こちらは先ほどと同じ場所ですが、壁のある方に設置しています。
午前中から日中にかけてほどよく日が当たりますが、壁がある分少し日当たりが限られます。
そのため、土は水はけのよいものを使用し乾燥気味に育てられるものを。
ダリア、クレマチス、バラ、サルビア、エリカなどを配置しています。
◇少し日陰だが風通しがよい「軒下の中段」
多肉植物やベゴニア、アジサイ、カレックス、アスターなどを配置しています。
また、育っても棚の天井に当たらないような背の低い植物たちを配置しています。
◇日当たりよく蒸れにくい「軒下の下段」
比較的午前中の日当たりを確保でき、湿気のたまりにくい軒下。
半日陰を好むクリスマスローズをはじめ、コバノズイナ、ゲッケイジュなどを配置しています。
なお、地面に直接置かないように、プランター置きの上に配置しています。
◇西日があたる「半分軒下」
日当たりと風通しもよいのですが、西日が長時間あたる場所のため、うっかり土が乾きすぎてしまうことも。
夫が簡易的な棚を作り、その上にポット苗の樹木類を中心に配置しています。
樹木は結構乾燥に強いので、小ささポットでも比較的踏ん張ってくれます。
夏場は遮光シートをかぶせて、強烈な直射日光から守るようにしています。
※下側は道具類を閉まっているコンテナを入れています
◇湿気がこもりやすい「雨ざらし」
排水桝の上にあたり、夏場は熱された暑い空気が下にたまりやすいのがここ。
ちょっと悩ましいのですが、道路に面しているため風の通りは比較的よいのです。
ということで、耐陰性の強いホスタ、コウモリラン、ベゴニアなどを配置しています。
◇湿気がこもりやすい「雨ざらし&明るい日陰」
ここも先ほどのように、排水桝の上で湿気がこもりやすい悩ましいゾーン。
日当たりは、朝日が少し直接あたるほかは直射日光無し。一日中明るい日陰というイメージです。
カエデやアジサイ、オリーブ、ユーカリ、アオダモ、カクレミノといった樹木系を中心に、
ワレモコウ、ヤマハッカなどの野草ポットたちを配置しています。
◇耐陰性いらっしゃい!「雨ざらし&日陰」
上段は比較的明るさと風通しが確保されますが、中段と下段はがっつり日陰です。
日陰&じめじめOKなユキノシタ、リュウノヒゲ、ヤブラン、シダなどを配置しています。
湿気がこもりやすいぶん、ナメクジの発生には気を付けたい場所。
そのため、なるべく鉢同士の間を離すように配置しています。
以上、我が家の8つの適材適所のご紹介でした!
当たり前のことかもしれないけど、
ベランダと植物の性質を分析&検証しながら季節ごとの配置変えが必要なんだと気が付きました。
そうすれば、病害虫の発生リスクを抑えたり、予防的措置を講じることができますし
植物本来の魅力を最大限に引き出してあげることができます。
植物が「ここ好き!」というように元気に無事に育ってくれるとすごく嬉しいですよね!
また、ベランダは鉢で移動もできるので、その点は庭と違って配置変えがしやすいのはよいな~と感じます。
300鉢の水やり方法
さて、皆さんは水やりをどうやって行っていますか?
一般にはじょうろが多いのかな?と思います。
私も200鉢くらいまでは4ℓのじょうろで10往復程度していました。
しかし、いよいよ夏になると、朝1回、夕方1回の水やりでは間に合わなくなりました。
枝葉にかけたり鉢底まで流れるようにたっぷりとあげると、20往復近くすることも…
そこで!
これをキッチンの蛇口へ接続し、取水してベランダまでのばしています。
我が家は狭い家なので、10mあれば十分!
購入を検討される際は取水場所から何メートルか、
また、ベランダの隅まで届くか事前に測って確認しましょう。
難があるとすれば、接続するのと水を抜くのが少しだけ手間なので、
水やりの量が少ないときはじょうろで行います。
周囲への安全と配慮を第一に考えたベランダ園芸をしよう!
園芸は成長する植物や花々に癒され、身体的にも健康に過ごす効果も望めるとても素敵な趣味だと思います。
しかしながら、周囲への配慮があってこそ楽しめる趣味ですから
ぜひ、次の3点を意識して園芸の日々を楽しみましょう!
風通しや日当たりを求めて、上へ上へと置き場所が変化しがちです。
上方は風の影響を必ず受けます。最悪の場合は、鉢などが落下し通行人に被害を与える危険性があります。
風がなくとも、メンテナンス時にホースや手がひっかかり、鉢などが落下する状況も考えられます。
もし、ベランダの外側に落ちたら?下に人がいたら?
そのようなことが起きないよう工夫をしたり、最初から落ちるような危険のある場所には
物を配置しないのもひとつです。
また、台風などの強風時に際して、素早く鉢を安全な場所へおろせるスペースを確保することも大切ですね。
近隣の方へ配慮して、薬剤は風の強い日に散布しないこと、においの強いものを使わないことが大切です。
また、鉢を置くときや作業をするときは大きな音を立てないように注意しましょう。
土埃がまわない工夫として、水を含ませて土を混ぜたり、風の強い日は作業をしないなどの対応をしましょう。
特にホースで水やりをすると、端の植物に水をあげようと外に勢いよく水が散布されている場合があります。
もし、歩いている人が水を被ってしまったら。大事な洋服や荷物が濡れてしまったら。
(私、夏場に庭の水やりをしてる方に、水をかけてほしいと思って見てしまうことがありますけども)
霧雨ほどの少量だとしても、人の有無には注意して水を散らさないことを心掛けましょう。
それにしても、、ある程度広さのあるベランダとはいえ
適材適所の効果を発揮しにくいほどの密集具合。キャパを超えるのはダメですね💧
もう少し梅雨前までに整理します!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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